岡本裕一朗

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岡本裕一朗の本のレビュー

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  • パピヨン

    2026年9月28日

    教養として学んでおきたいニーチェ
    教養として学んでおきたいニーチェ

    ニーチェの思想と「忘我」

    この人は結局自分の中で答えを見つけることができたのだろうか。人生は苦しくつまらないものであるという考え方自体は間違っていないと思う。よく人生は楽しんだもの勝ち!のような言葉があるが、楽しもうと思うだけで楽しめるなら苦労しない。むしろなんでもかんでも楽しめるという考え方は楽しくないことに対する抵抗を高め、楽しいことの希少価値を下げる。その結果幸せのハードルは上がり、逆に楽しめることが少なくなる。だから前提として人生は辛く苦しいものであり、楽しいことのほうがむしろ異常という認識には共感できる。 ただ、この人の場合その苦しい人生を幸せに生きるための解決策があまりにも抽象的であり、言葉になっていない。ニーチェ風にいうならばそもそも幸せを感じるために生きること自体間違っているのかもしれないが、仮に人生に目標や目的を据えなかった場合にどうなるかは結局ニーチェ自身が証明している(狂乱し廃人のように生涯を終える)。