内容紹介
※楽天ブックスでは、商品に付属している帯は広告として扱っており商品の一部としておりません 盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助の愛と献身を描いて谷崎文学の頂点をなす作品。幼い頃から春琴に付添い、彼女にとってなくてはならぬ人間になっていた奉公人の佐助は、後年春琴がその美貌を何者かによって傷つけられるや、彼女の面影を脳裡に永遠に保有するため自ら盲目の世界に入る。単なる被虐趣味をつきぬけて、思考と官能が融合した美の陶酔の世界をくりひろげる。
レビュー
- ユーザー#6386
2026年4月23日
読んだことあるかないかあやふやだけど読んでみてわかった、多分読んでない。目を潰す話ってのは知ってたけど、知ってても目を潰す描写はいやなものだった。顔に熱湯をかけられるよりも目を潰すときの方が読みながら顔を顰めたし、嫌な気分になったのは、目が自分の体感として近いものがあるからなのか。 人のことをここまで思えるのはすごいなあと月並みなことを思った。ここまで思えるほど見目の麗しい人に出会ったことがないし、他人を盲目的に崇拝というか、慕うことができるのはある種羨ましいかも。排泄物の処理とか、する方もされる方も嫌だと思うんだけどそういうのすら受け入れられるってどういう思考回路なんだ。 ちらっと、この2人の内面が書かれてなくて全部憶測で書かれているって言われてるの見てなるほどなあと思った。そういうのに気づける人は本当にすごい。結局人と人との関係なんて、他人から見て理解できるようなものではないんだよな。憶測でしか喋れなくて、だからこそ噂とかゴシップで飯を食える人がいるというか。目を潰してからのほうがむしろ色々なものが見えるようになったってのも、見えている側だからこそ思うことのような気がするし、そう思うのも見えない側になってないからこそ思うのかとか、人が何をどう思うかって自分の杓子定規でしかはかれないってことかあ。 久々の読書だから薄い本を選んだつもりだったけど、字はびっしりだし古い言葉使いだしでちょっと大変だったな。慣れてきたらだいぶ楽に読めたけど。リハビリには良かったのかも。
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