木挽町のあだ討ち

木挽町のあだ討ち

永井 紗耶子

新潮社 · 2023年1月 · 267ページ

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内容紹介

疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。芝居町の語り草となった大事件、その真相はーー。ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるがーー。現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生!

  • りす

    2026年4月27日

    読み終わりたくなかった

    絡繰については途中でなんとなく気づいたからいいけど、それまでの登場人物たちの来し方も読んで、ああ、人にはそれぞれドラマがあり、思いがあるんだなぁと感動するなどした 1番感動したのは、第四幕 長屋の場。 舞台の小道具を作る職人さんとその奥さんが語り手。夫婦、親子、子との別れについて。 劇中に使う小道具として子供の切り首を、子供が死んで落ち込む職人に作らせる。芝居小屋の旦那の意図はわかる。けど、これを職人が作りきって己の心を立ち直られられるかはわからない。でも職人は作り切ったし、その首は死んだ自分の子供にそっくりに作った。とても可愛くて穏やかで安らかに寝ている自分の子どもの顔。それを作って自分の心を慰めた。自分をケアしたんだね。そしてそれを奥さんにも見せて、奥さんの心も一緒に救ってあげた。夫婦二人で子供の死を乗り越えたところに感動した。 小この首は小道具として使われる時以外は夫婦が神棚に置いて、家族みんなでいることも含め、作らせた芝居小屋の旦那と言うのは、職人への信頼と同時に夫婦を救えるかわからないけど、作らせることで立ち直るから大丈夫だと信じて職人の腕に賭けた胆力、信頼?が素晴らしいし、粋だなとも思った。粋で合ってるのか知らんけど。 そしてこれがあるからこそ、あだ討ちにも関わると言う辺りがまぁ上手い。読み終わった後、全章攫ってみても上手いと唸った。 久しぶりにめちゃくちゃ面白かった

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