内容紹介
俺は、必ず、物にしてみせるーー。「脚注」で、さらに深まる物語の味わい。侍の身分を捨て、芸に生きる決心をした中藤冲也。端唄の評判にも浮かれず、新作浄瑠璃を書き上げるが、その成功は金の力だとの陰口。ならば、真に人々の心を打つ芸を究めたいと、江戸での恵まれた暮しを捨て、上方をめざすが、それは挫折と病いに苛まれる苦難の道だった……。己の才に人生を賭けた男の孤独な魂を描く傑作。
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