念力恋愛

人文・思想・社会

念力恋愛

笹 公人/水野 しず

幻冬舎 · 2020年10月 · 143ページ

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内容紹介

「あの夏の石段の上僕の背を押した少女よ どうしてますか」 「ラブレターは死語か否かで華やいだ吉祥寺デニーズ跡地ながめる」 「修学旅行で眼鏡をはずした中村は美少女でした。それで、それだけ」 ひっそり恋しく思い輝く108の星団 怪しくも艶やかに微笑む40の恒星 短歌界の異才・笹公人×アート界の鬼才・水野しずによる、短歌と創作(妄想ラブレター)とイラストの、「念力恋愛」ワールド。 憧れの山田先輩念写して微笑む春の妹無垢なり うっとりと「別れの曲」を弾いている 男子生徒の背を椅子にして 古本の少女漫画にはさまれし郵送未遂のレター哀しき ケイタイがつながらぬ夜はいつのまにプラス思考の本読んでいる あの夏の石段の上僕の背を押した少女よ どうしてますか 指切りの指のほどけるつかのまに約束蜂の針がきらめく ふられ男(お)の激しき無念吸い取ってますます冴えるきみの美貌は 星占いのページに見入る少女たち 思われニキビにクリームのせて 色褪せたプリクラ纏い思い出の蛹のような「写ルンです」は マドンナの脇毛さやかになびきたる二十年(はたとせ)前の夏期講座あわれ

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