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(前略) これにたいして、私は、多くの場合、そこに欠けているのは女性の人間性についての意識ではないと論じる。むしろ、女性の人間性それこそが問題なのである。つまり、男性から見て、それが誤った相手にたいして、誤った仕方で、または、誤った意図をもって誰かに向けられるときに女性の人間性は問題となる。したがって、人として認知された存在vs.人間以下の存在(もしくは、心をもたないモノ)という二項対立について考えるのではなく、鍵となる対照関係を、「人間存在」の後半部分、つまり「存在」もしくは「あり方」のほうに見出す可能性を模索すべきである。第四章で見るように、女性は「与える者と受け取る者」の力学に巻き込まれているのであり、人間的存在(human beings)であると同時に人間的与える者(human givers)なのである。女性はそれゆえ自らの人間性を他の人間に負っていると見なされており、彼女の価値は、彼女が彼らにたいして、生命、愛、快楽、養育、支え、快適さなどの道徳財を与えるかどうかにかかっている。この点が理解されるならば、なぜ女性が彼女自身のまったき心をもつことを認知されながら、それにもかかわらず、(その心が誤った対象に、誤った仕方で、そして、彼女自身および他の女性を含む、誤った人々に向けられるたきに)、残酷で非人道的な仕方で罰せられるのか、その理由を理解することにもなるだろう。

序論

Bびー

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