『52ヘルツのクジラたち』の感想を書きました
主人公の貴瑚の目線を通して人の負の側面や負の感情を知り、戸惑いと疑心暗鬼になりながらも正の側面と暖かな情を受け取る。そして人はどれだけ孤独に生きようとも独りでは生きれないことを思い知る話だった。物語が進んで「ムシ」と呼ばれた少年の過去が分かる度、貴瑚が過去の自分のようだと思い、自分が救われたことで、救いたいって少年の手を取り、また貴瑚もどうしても忘れられない、どこまでも追ってくる過去のことで葛藤する度に少年の存在で救われている。お互いが不器用にも寄り添っていく過程で、2人を助けてくれる大人がまだいるんだと2人が少しずつ受け入れていく過程も細かく心理描写が書かれていて、とても良い話だった。

