内容紹介
大正15年5月、十勝岳大墳火。突然の火山爆発で、家も学校も恋も夢も泥流が一気に押し流してゆく…。上富良野の市街からさらに一里以上も奥に入った日進部落で、貧しさにも親の不在にも耐えて明るく誠実に生きている拓一、耕作兄弟の上にも、泥流は容赦なく襲いかかる。真面目に生きても無意味なのか?懸命に生きる彼らの姿を通して、人生の試練の意味を問いかける感動の長編。
レビュー
三浦綾子の小説は過去にいくつか読んでどれも感動的だったが、泥流地帯は未読だった。過去に頓挫した映画化プロジェクトが再始動した、というニュースに触れて読んでみた。 三浦綾子らしい、人間として生きることにどんな価値を見出すかをまっすぐに問うた物語。現代を生きるひとにとっては、十勝岳大噴火の描写は東日本大震災を思い起こさずにはいられない。だからこそ、耕作たちの生きざまは私たちにも光を与えてくれる。
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