内容紹介
Q、悲しいから泣くのか、泣くから悲しいのか? 日常生活を送っていると、「わたしであってわたしでない判断、行動をしている自分」を感じるときがあるかもしれません。 また、身体の細胞や脳脊髄液は日々入れ替わっており、数年前の自分と今日の自分が同一であることを生物学的に保証できる要素を探し出すことは難しいでしょう。 人間独自のものと称される「こころ」とは一体何なのか? また、どこにあるのか・・・ こんなことを考えるとき、だれもが「こころ」があることを前提に、「こころ」の定義や在りか、「こころ」がどうして生まれたのか、どうやって生まれたのかを議論しています。 しかし、じつは生物学的に見れば「こころ」は脳という働きの結果(副産物)であり、解釈に過ぎません。言ってしまえば、「最初からこころなんてものは存在しない」のです。 本書を読めば、「こころ」の実情がわかり、その謎が解けるとともに、「どうして自分は不合理なことばかりしてしまうのか?」「感情に振り回されてしんどい」という悩みも軽くなるはずです。 序章 実は心なんて存在しない? 第1章 心の定義は歴史上どう移り変わってきたのか 第2章 心はどうやって生まれるのか 第3章 心は性格なのか 第4章 心は感情なのか 第5章 脳はなぜ心を作り出したのか 終章 心は現実の窓
レビュー
感情との向き合い方
人間の悩みはつまるところ感情に起因する。ただその感情を(特にマイナスの)生き物のように、ある意味人間味を持って扱ってしまうとしんどくなるのは自分自身ではないだろうか? 感情はあくまで外界の出来事に対する脳の反応であり、ある種「ヒト」のシステムである。我々は昔から道徳や義理、人情を擦り込まれているが故に感情を大切に扱いすぎている。ただそれをあえて対極的に、言い換えればドライに扱うことによって楽になる側面も大いにあるのではないだろうか。
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