菜食主義者

文芸

菜食主義者

ハン・ガン/きむ ふな

クオン · 2011年5月 · 301ページ · 新しい韓国の文学シリーズ

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内容紹介

「新しい韓国文学シリーズ」第1作としてお届けするのは、韓国で最も権威ある文学賞といわれている李箱(イ・サン)文学賞を受賞した女性作家、ハン・ガンの『菜食主義者』。韓国国内では、「これまでハン・ガンが一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得た、ハン・ガンの代表作です。 ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を見つめる夫(「菜食主義者」)、妻の妹・ヨンヘを芸術的・性的対象として狂おしいほど求め、あるイメージの虜となってゆく姉の夫(「蒙古斑」)、変わり果てた妹、家を去った夫、幼い息子……脆くも崩れ始めた日常の中で、もがきながら進もうとする姉・インへ(「木の花火」)- 3人の目を通して語られる連作小説集。

  • いとうにいな

    2026年5月21日

    菜食主義者にはなることができない人間性を描いている

    ネタバレを含むレビューです (タップで表示)

    人間の気持ちの悪い利己的な部分を、肉食をしないことで表現している。欲というものを人間誰しももっていて、人間として生きるためには欲を良くも悪くも受け入れなければならない。汚れた己の魂を直視しなければならない。潔癖になってしまっては、人間として生きてはいられない。そして、潔癖であるからと言って美しくは生きられない。綺麗な食虫植物のように虫を飲んだ。食虫植物は虫を消化するのに多大な栄養を必要とするらしい。 飲み込まれずに育つ人間こそ植物のように地に足をつけて根をはって、逞しく生きるのだろう。

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