小西マサテル

Reviews

小西マサテルの本のレビュー

この著者の本に寄せられた読者のレビューを新しい順に並べています。

  • RayNa

    2026年5月28日

    名探偵にさよならを
    名探偵にさよならを

    終わってしまうのが悲しい!

    古典ミステリーの知識は全く分からなかったけど 涙あり、笑いありで楽しかった! ※以下ネタバレあり もはやミステリーというより恋の行方ばかり追ってしまった。 仕事中も散歩中もこの物語のこと考えてたくらい余韻が強い。 岩田と四季の言い合いは毎回笑ってしまった。 前作、「楓先生。メリー・クリスマス」電話の向こうで仔猫が甘える声がしたっていう伏線、今作で飼い主の四季なのか四季が不在の時に預ける岩田なのかどっちもあり得るなって思ってたから、ドキドキした。 楓の“好きな人”の予想は当たってたけど、はっきり付き合う描写がないまま、お互いに「愛しています」と伝え合う関係性が逆によかった。予想を裏切ってほしい気持ちもあったり。笑 終盤はタイトル通り、「名探偵にさよならを」する時が来てしまうのかとハラハラ…。 前々作のタイトルの意味がわからなかったけど、最後の最後に繋がるのが気持ちがいい。 また3作読み返したい。 この作品を通していろんな知識にも触れられて、 やっぱり読書って楽しいなって改めて思えた。

  • RayNa

    2026年5月27日

    名探偵じゃなくても
    名探偵じゃなくても

    もはやミステリーより恋の行方が気になる

    今回も祖父が淡々と解決していくスタイルで、ドキドキハラハラはないかな。 ※以下ネタバレあり クリスマスに楓へ「楓先生。メリー・クリスマス」と連絡したのは(楓が“愛する人”と表現していたのは)、「“メリー・クリスマス”は愛している人にしか言っちゃいけない」って言ってた四季だと予想。 命がけで楓を守ったし…。 一瞬「四季死んだ?」って思わせる描写あって焦った。 楓が不可侵条約のことを知ってて、どちらにも踏み込まず3人の関係を続けてるのは正直ちょっとモヤモヤ。 四季が九鬼の釈放後に冷たくなった理由が分からなかった。 最初は九鬼の言葉(「私と楓の邪魔をするおとこはひとりずつ消していきますからね」)を受けての保身かと思ったけど、時系列が合わないし、四季の性格的にそれだけじゃなさそうで…。 ここは再読でしっかり見たい。 古典ミステリーのオマージュや言及が多いから、元ネタ知らないと少し置いていかれる感じもある。 次作でこの関係性にちゃんと答えが出るのを期待。

  • RayNa

    2026年5月23日

    名探偵のままでいて
    名探偵のままでいて

    解けない謎の余韻に浸る

    ネタバレを含むレビューです (タップで表示)

    第一章〜第四章は、小学校教師の楓や周囲の出来事を祖父が淡々と解決していく構成。 正直ここまでは、楓自身が謎を解くわけではないので少し物足りなさもあった。 でも一気に面白くなるのが第五章・第六章。 【まぼろしの女】 同僚の岩田が事件に巻き込まれ誤認逮捕。 目撃者の女性の正体が分からず、祖父の推理で居場所を特定→無事無実が証明される。 その後、岩田の後輩・四季が楓に「たんぽぽ娘」をプレゼント。 さらに名台詞を使って告白する。 「楓先生。一昨日と昨日と今日だけじゃありません。僕は初めて逢ったときから、ずっとあなたのことが好きです」 本をプレゼントすることで遠回しに気持ちを伝えたこと、変人で初対面から対応が冷淡だったのにストレートに告白するギャップにやられた🫰 【ストーカーの謎】 楓は迷惑電話がかかったり何者かにストーキングされていた。 祖父に相談した次の日、楓は何者かに襲われ拘束され、気付いた時には祖父の家の居間にいた。 祖父と言語聴覚士とのやりとりが聞こえており、祖父が言語聴覚士に孫娘がストーカー被害に遭っていると話した。 そこから祖父はだんだんとストーカーの正体が目の前にいる言語聴覚士であると言い当てる。 しかもその正体は、母・香苗を殺した元恋人。 楓を母の代わりのように執着していたというのが怖すぎる。 豹変したストーカーが祖父に危害を加えようとした時、四季が楓を助けにきて、祖父が腕絡みして、岩田がストーカーを殴りにきた。 実は2人は楓を守るために警護していたと後から判明した。 そしてラスト。 楓が祖父に相談するシーン。 「わたしね 初めて、好きなひとができちゃったかもしれないんだ」 「ふたりとも好青年だからね。(略)ぼくが楓だったとしても大いに悩むところだよ。(略)」 「楓。煙草を一本くれないか」 相手は明言されないまま終了。 これが“リドル・ストーリー(結末を読者に委ねる物語)”。 でも読者はみんな同じ答えを出すのではないかな。 第五章と第六章は涙流しながら読んだ😭 ミステリーなのにキュンとするとは思わなかった…! 読んでて楽しかった✨