津軽

津軽

太宰治

新潮社 · 2004年6月 · 255ページ · 新潮文庫 新潮文庫

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  • 蟹クラブ

    2026年5月5日

    解説に太宰の作品の中でも心身のバランスが健康な時に書かれたものとあった。確かに人間失格にあるような病的な暗さは無く、平地な描写かつ先々で会う知人やその周囲を愛情深く描いているように思う。 これも解説にあったのだけれど『『斜陽』『人間失格』の暗さのみ、彼の異常な死と結びつけて語られがちだが『津軽』などの持つ悲しさを宿しながらも精一杯の明るさ、ユーモアを心がけた点を見のがしてはなるまい。(中略)私はここに太宰文学の正常なすがたをみたい。』。心身のバランスが崩れた人が突拍子もない行動(自殺を仄めかしたり実際に完遂したり、それだけじゃ無くても生活に必要なお金を使い込んだり)に出たりすることがあるけど、「その人が元気じゃない時の振る舞いでその人の性質を判断しない」という私の個人的なポリシーと重なる読書体験だった。

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