Reviews
高瀬隼子の本のレビュー
この著者の本に寄せられた読者のレビューを新しい順に並べています。
- 紗菜
2026年7月30日
おいしいごはんが食べられますように
タイトルからは想像できない胸糞でビックリ
- いい子のあくび

淡々と続く諦めにも似た日常
「いいこ」であることは生きづらい。この本の主人公ほどではないが、私にもそれは経験がある。率先して面倒ごとを引き受ける、気を利かせる、先回りして対応する。賞賛される生き方なのだが、実際は反感を買うことも多い。 主人公も、この反感の渦の中で、それでも「いいこ」をやめることができず、大きな猫をかぶって生きている。そして、その反抗心からきた行動が、スマホ歩きの人を避けないという行動になった。 主人公に降りかかる嫌なことは、特に解決することはない。劇的になにかが変わることもなく、前向きになって人生をおくるわけでもない。ただ淡々と、それでも日常を過ごす。 この本には3本の物語が載っているが、そのどの主人公も、なにかしら心にわだかまりのようなものを抱えている。そしてそのモヤモヤは解決することはない。しかし、彼女たちは、それぞれ小さな「憂さ晴らし」をしてそれをやり過ごす。その憂さ晴らしは、なんの効力も発揮しない。むしろ誰にも気づかれない、ただそれで彼女たちが納得するだけ。 日常というのはそんなものかもしれない。モヤモヤは解決せず、何かが大きく変わることもない。私たちはみんな、なにかしら「憂さ晴らし」や「気晴らし」をして日常に戻っていくのかもしれない、と思った。
片隅( ¨̮ )2026年5月17日
め生える
ネタバレを含むレビューです (タップで表示)
個人が抱えるコンプレックスに関するトラウマとか闇って本当に深いと思う。 普通ってこうですよね。そうやって自分自身が強く思っている分だけ、そのレールから外れる自分が恥ずかしくて、嫌悪して、自信と自分を失っていく。 例え世界が、平等になっても現代人のルッキズムやコンプレックスは消えることはないと思う。 他人と肩を並べて同じ人生を歩んでいくなんてことはあり得ない。 どれだけ人を羨ましがらずに、自分を認めてあげ続けられるか。 どれだけ人を見下さずに、相手の抱えているものに心からの理解をしめすことができるか。 その均衡を保つのが難しいから、ライフステージや仕事、収入、外見、その差が生まれた時点で、関係性の維持構築が難しくなってくるんだろうと思う。 これが私よ~って輝いて生きていけるのは、私にとって雲の上の人の話だなって思うし、そんな雲の上の人は、天とか宇宙とかさらに上にいる人に、少なからずコンプレックスを抱いてるんじゃないかな。 内の内に入っていく感覚で、大変共感してしんどいなと思いながら読んだ笑
- いい子のあくび

相反する心を一つの体に宿している
表紙がかわいい! ちょっとだけ、ほんとにちょっぴりだけど純文学の読み方?捉え方?がなんとなくわかったような気がする この歳になってようやくとも思うけど、何事もタイミングがある。読む本もそう。 芥川賞関連作家を後何冊か読むともっと読むリズムみたいなものが掴めていいのかな? 物語ではなく、心の中、内証を読む、捉えて書いてあるという事だと思う そう考えて読めば、確かに一つの体の中に二つの思いがあって相対する人により心の持ち用が変わるし、書いてある心の動きもわかるなあと思った ぶつかっていくことは私には判らないし、そんな事思ったりしないけど、私に気づいてっていう比喩だろうしな いやこれも私が捉えたもので、人によって感じたことは違うから一様に指摘は出来ないか 私から見ると、純文学の方が書くのは難しいと思う ストーリー性があるものの方が圧倒的に書きやすい、わかりやすいのでは?など思った 表紙がかわいいのはとてもよい 軽やかで