め生える

小説・エッセイ

め生える

高瀬隼子

U-NEXT · 2024年1月6日 · 168ページ

登録している人
4
読了した人
4
レビュー
1

内容紹介

せっかくみんなハゲたのにーー 突然起こった原因不明の感染症は、いつしか中高生以下を除く全ての人がはげる平等な世界に変えた。 元々薄毛を気にしていた真智加は開放感を抱いていたのだが、ある日、思いがけない新たな悩みに直面し、そのことが長年友情を培ってきたテラとの関係にも影響が及ぼしそうで…。 同じく、予想外の悩みは、幼少期に髪を切られる被害にあった高校生の琢磨にもある。それは恋人の希春と行った占い師のお告げがきっかけだった…。 価値観は刷新されたはずなのに、また別の分断の萌芽がそこに。 『おいしいごはんが食べられますように』で芥川賞を受賞した、 高瀬隼子の最新作は、見た目のコンプレックスをテーマに描いた珠玉の中編。

  • 片隅( ¨̮ )

    2026年5月17日

    ネタバレを含むレビューです (タップで表示)

    個人が抱えるコンプレックスに関するトラウマとか闇って本当に深いと思う。 普通ってこうですよね。そうやって自分自身が強く思っている分だけ、そのレールから外れる自分が恥ずかしくて、嫌悪して、自信と自分を失っていく。 例え世界が、平等になっても現代人のルッキズムやコンプレックスは消えることはないと思う。 他人と肩を並べて同じ人生を歩んでいくなんてことはあり得ない。 どれだけ人を羨ましがらずに、自分を認めてあげ続けられるか。 どれだけ人を見下さずに、相手の抱えているものに心からの理解をしめすことができるか。 その均衡を保つのが難しいから、ライフステージや仕事、収入、外見、その差が生まれた時点で、関係性の維持構築が難しくなってくるんだろうと思う。 これが私よ~って輝いて生きていけるのは、私にとって雲の上の人の話だなって思うし、そんな雲の上の人は、天とか宇宙とかさらに上にいる人に、少なからずコンプレックスを抱いてるんじゃないかな。 内の内に入っていく感覚で、大変共感してしんどいなと思いながら読んだ笑

みんなの引用・メモ

引用を残す

公開されている引用はまだありません。

関連書籍

図書館で借りる