清潔な結婚

清潔な結婚

村田沙耶香

講談社 · 208ページ

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  • かんろ(梓)

    2026年10月4日

    久しぶりに読む村田沙耶香作品

    「変容」 「怒り」の感情を若い世代を中心に失いつつある世界線の話。エクスタシー五十川のキャラが最高。 「コイビト」 主人公の「私」は、ぬいぐるみに「ホシオ」と名付けて恋人のように接する。同様にぬいぐるみを愛している少女・美佐子と出会うが……。 「水槽」 文庫本書き下ろし短篇。献身的に金魚の世話をする柿生君を観察する話。僅かなグロさもあるのに美しい。 「清潔な結婚」 表題作。「性」を可能な限り排除した世界線の結婚。「クリーン・ブリード」という清潔な繁殖を用い、性交渉をしない夫婦の話。 どれも良かった。近未来の設定なのに、「清潔な結婚」でも妊娠・出産するのは女性のみというのが興味深い。 もしこの先、私もディストピア小説を書くとしたら、同性愛の方同士、ペット等とも子供を作れる社会を描くだろう、と思う。グロテスクさや批判は否めないかもしれないが。

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