内容紹介
【第6回渡辺淳一文学賞受賞作】 香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。 元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。 その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていたーー。 「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。 【著者略歴】 千早 茜(ちはや・あかね) 1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21 回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37 回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。著書に、『男ともだち』『わるい食べもの』『神様の暇つぶし』『ひきなみ』など多数。
レビュー
- たけぼうき
2026年9月24日
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好きな作家さんが増えた作品になった。 面白くて続きが気になってどんどん読み進められた。 藤崎さんの事件はショックやったな…。不倫相手の体臭の香りの依頼って気付いたのに、藤崎さんに香りを渡した朔には引いてしまった。一般的な感覚やと不倫相手と分かった時点で依頼を断るか、香りを渡さへんと思う。その後はどうしたって悪い結果になることは想像がつくから。朔と自分の感覚のギャップを感じた。 ミツコさんは盲目の婦人で白状のグリップにつける香りを朔に依頼している。朔との出会いのシーンが好き。 「愉しんでるくせに。こんなこと言っているけど、あたしが見つけたのよ。嗅いだこともない香りの人がいたから声をかけたの。見つけることはあっても、見つけられたことはないって吃驚してたわね。後にも先にも、小川さんの驚いた顔を見たのはあの一度きり」 ミツコさんと朔は他の人とは違う、深い所で分かり合えてるのかと思ってたけど、朔はそうは思ってなかったみたい。 犬を散歩させてる男はマジでキモかった😰朔さん助けに来てくれたの嬉しかったな。 警察に捕まった朔を迎えに行ったシーンも好き。スパイスの香りを嗅がせて髪の匂いをかぐところ、キュンキュンした。このまま2人はお互いを支えあっていける恋愛に発展するかど思ったのに…。 新城が一香を迎えに来たからまた朔の屋敷で働けると思ったのに、“友人として”って名言されちゃった。恋愛関係になってほしすぎて読み終わった後3日程引きずった(笑)
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