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吉本 ばなな

新潮社 · 2002年7月 · 197ページ · 新潮文庫 新潮文庫

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内容紹介

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思うー祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中であなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。“吉本ばなな”のすべてはここから始まった。

  • 再生と喪失

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    表題作のキッチンと、ムーライト・シャドウの2編が入っている。 どちらの短編も、大切な人を亡くした人達が、その喪失を抱えながら人生を歩んでいく姿が描かれている。吉本ばななさんの柔らかい文体が心地よくて、「この人の作品をもっと読んでみたい」と思えた! 個人的には『ムーンライト・シャドウ』が特に好き。幻想的で儚い雰囲気がとても印象的だった。 生きていれば辛い事をたくさん経験するけれど、人とのつながりや食を通して、少しずつ前を向いていける。「生きることって、そんなに悪くないのかもしれない」と、そっと背中を押してくれるような温かい作品だった。

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