Reviews
辻村深月の本のレビュー
この著者の本に寄せられた読者のレビューを新しい順に並べています。
- ちょこちょこ
2026年10月11日
凍りのくじら
もう一度読みたい 何度も何度も…
- かがみの孤城

上下巻を読んだが、上巻は普通の小説という感じに展開されて行く少し長いが、しっかりと展開があるまま読み進めて行く下巻で怒涛の展開が繰り広げられる。最後の何個かの衝撃の事実にとても驚き心臓が早くなった。感動する要素も伏線回収もあり、長い小説だったがそれも許されるくらい面白かった。
- KEI
2026年7月26日
傲慢と善良
結婚
大きな事件は一切起きない。 登場人物の過剰な自意識が痛いほど自分の羞恥心を刺激して辛かった。ドラマチックさやロマンスのないこういう恋愛観もあるのだと。読んでよかった…。
- KEI
2026年7月26日
かがみの孤城
残酷な子供の世界
学校って当時の自分の人生だったよな…と痛感する。多感で残酷で脆い精神世界だったなと。ファンタジーな世界も相まって絵本を読んでいる不思議な体感だった。
- ユーザー#7804
2026年7月8日
冷たい校舎の時は止まる 下
真相が気になって急いで読んだ作品
辻村深月さんといえば、私にとって「かがみの孤城」の印象が強く、それが初めて彼女を知った作品だった。「冷たい校舎の時は止まる」は、そんな思い出の作品にとてもよく似ていた。 学生ひとりひとりが抱える悩みを丁寧に描き、最後に畳み掛けるように伏線が回収されていく。読中はホラーチックな演出が多かったものの、華麗な伏線回収で頭の整理ができたからか、読後は割とすっきりした。 二日間で夢中になって読むことができたのは、「自殺したのは誰か」を中心としたさまざまな謎が提示されたことがいちばんの要因だと思う。広がり続ける風呂敷をどう包むのか、考えるほどページをめくる手が止まらず眠気に勝利した。 作者の名前がそのまま使われたキャラクターというのは正直割と推理にはノイズで、「辻村深月(作者)の作品=辻村深月(キャラクター)の精神世界」という考察から始まった。 読み進めていくうちに、こんなにも存在感のある「榊」という教師がこの出来事に関与していないわけがなくて、亡くなったのは榊なのでは?と、考えがとんちんかんな方向に向いたりした。 終盤にかけては、菅原がひとりずつと向き合う描写がやけに多く、それが気になっていた。とはいえ菅原が自殺したとは思えないし、深月が自殺したというのは想像に容易すぎるため、例の問題が提示された時にはもうなにも分からなくなっていた。 考えが及ばなかったのは、「自殺した人間=写真に写っていない8人目」だと無意識に結びつけて考えていたからだと思う。全く気づけなかった。鷹野博嗣にしても、実は名前をどう読むのかあまり考えず目で追っていたから、これもかなり驚いた。それに繋がるが、菅原の過去の話が一番読んでいて惹き込まれるものだった。ここは、必ず読み返すと思う。 そして、他の方の感想で言及されていた、「みんなが深月に甘すぎる」ということに関して。周囲が甘くなった要因は間違いなく春子の一件によるものが大きいだろう。そして鷹野にはヒロが亡くなった時に寄り添ってもらった恩が、昭彦には過去に深月のように危うかった友人を亡くしたトラウマがあり、彼らが特別寄り添っていた理由としても、納得いくものではあった。 けれど確かに分かる。友人だと思っていた人に傷つけられ、孤独感に苛まれたとき、支えてくれる別の友人たちがいた深月は本当に恵まれている。学級委員の繋がりは最後まで固かった。性別関係なく強固な絆に心から憧れた。そして、これは辻村深月の理想像が作品となっているのかもなと思った。
- この夏の星を見る 下(2)

辻村深月さんの真骨頂
辻村深月さんの小説を愛読しています。 これまではミステリー、現実離れした設定の中での心温まるストーリーの作品が多いイメージでしたが 、今回の作風は全く違いました。 コロナ禍の中で複雑な思いを抱えながらも、天体観測という活動を通じ絆を深める若者達。 当時を思い出しながら、若者達が力強く成長していく姿を楽しみに読み進めました。
- ファイア・ドーム(下)

大きな事件は人を魅了してしまう。
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辻村さんの本は毎回ハラハラしながら読んでしまう〜! ある事件をきっかけに、噂によって翻弄されていく人々が描かれているんだけど、「大きな事件は人を魅了してしまう。」という言葉にはっとさせられた。 田舎という狭いコミュニティだからこその噂の広がり方がすごくリアルで、子どもがつらい目に遭う場面もあるので読む人は少し注意⚠️ 被害者家族、加害者家族、メディアなど、さまざまな立場から事件が描かれていて、最後まで話にのめり込んで読んだ。 読んでいて、宮部みゆきさんの火車を思い出した。どちらも、小さな火種が少しずつ燃え広がり、誰にも止められなくなっていく──そんな人間の怖さを描いているように感じた
- ファイア・ドーム(下)

何度も何度も涙ぐみながら読み終えました。 最高傑作です。たくさんの人に読んでほしい。
- NON HAL
2026年6月21日
ファイア・ドーム(上)
噂の責任
この本のテーマはなんだろうと考えた時、自分の中では「噂」なんだろうと思った。 かつて起きた、百貨店の受付嬢の誘拐殺人、それを発端とした家族への心ない噂、それに苦しめられ続けてきた家族。 そして新たに起こる子供の行方不明事件。 この行方不明事件でもまた、最後の目撃者となった担任が勝手な噂で苦しめられる。 現代でもこうしたことは度々起きている。報道の限られた情報だけで、あいつが怪しい、これはおかしいなどと根拠のない推理がインターネット上で繰り広げられ、挙句の果てに、これが関係者だ、本当の犯人だなどと、個人情報を勝手に晒す人間、それを面白おかしく拡散する人間も現れる。 そこには何ら責任感もなく、根拠もない、ただ自分の曲がった欲望を満たすためにやっているので、それが間違っていて、そのことで苦しめられた人がいても何ら責任も感じないのだ。 そんな人達にこそ、この本を読んでほしいが、悲しいことに、想像力のカケラもない人達が、普段小説を読むようなことはないだろうし、きっと大半には届かない。 でもこんな時代にこの小説が産み落とされたことに、大きな意義があると信じたいと思った。 筆者の強い想いが感じられる傑作であることは間違いないのだから。 ※上巻への感想になってるけど、上下巻読んだ上の感想です。
- ファイア・ドーム(下)

読んだ方がいいよ。おすすめ。
- ごろり
2026年6月12日
朝が来る
目頭が熱い
私も子ができなかった。 産婦人科の先生からは自然には無理だから体外受精を薦められた。妻と話し合い、あの先生にかかるぐらいなら2人で楽しく過ごそうと話し合った。 妻の顔も少し明るくなり、楽しくセックスしてたら子供ができた。だから少しだけ気持ちがわかる。 ただ、終始胸に引っ掛かりをかかえながら読み進めることとなった。 物語はプロセスが大切だと痛感させてくれる。読み進めるうち登場人物それぞれの心情を読み取ることができ、途中に感じていた引っ掛かりが取れていった。 何故「朝が来る」なのか。 読書中、「朝は来る」ではなく「朝が来る」とした理由はなんだろうと考えていた。読み終えると所々で朝が来ていた。 少し重たいストーリーなので万人に薦めないが、読み応えがある。記憶に残る本だと思う
- 朝が来る

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私が最初に抱いた感想は、「栗原さん、優しすぎるんじゃない?」という、少し子どもっぽいものでした。 私は自分自身が子どもを身ごもった経験がないこともあり、栗原さんの事が図々しく映るひかりさんには、正直あまり良い感情を抱けなかった。 けれど、栗原さん夫婦は朝斗くんを産んでくれたひかりさんのことをとても大切に思っている。 その姿を見て、「そうだよな」と。たとえ養子に出したとしても、その人がどれほど未熟で、周囲から見て問題のある人だったとしても、その子に出会えたのは、その子のお母さんが産んでくれたから。 まだ自分で人生を決めることもできない中学生。どれほど「育てたい」という強い意志があったとしても、大人たちの判断に従うしかない年齢で、愛しい我が子を産みながら、自分の手で育てることができない。その苦しみは、私には想像もできないほど大きなものだったと思う。「辛い」という言葉だけでは到底表しきれないと思う。 さらに追い打ちをかけるような周囲の冷たい視線や、その後に続く地獄のような日々。それでもひかりさんが朝斗くんを産んだことを後悔していると一言も言っていないことに、私はこの物語のすべてが詰まっているように感じた。 栗原さんのひかりさんへの感謝の気持ち、大切に思う気持ち、そしてそれを朝斗くんにきちんと伝えていること。それは、ひかりさんの選択や存在そのものを肯定しているように思えた。ひかりさんは決して間違ったのではなく、彼女を大切に思う家族(栗原さん一家)もいる。そのことが、これから先少しずつでもひかりさんに伝わっていけばいいなと思う。 そこの先どんな関係を築いていくのかは分からない。それでもきっと、朝斗くんへの深い愛にあふれた答えを見つけていくんだろうな。
- かがみの孤城 上

なんとなーく考察できた 下巻で答え合わせをするのが楽しみ
- かがみの孤城 下

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皆んなの生きている年代が違うところまでは考察できたけど、 その他の伏線回収がすごいなーって思った。 アキちゃんが喜多嶋先生っていうのが1番びっくりした
- 噛みあわない会話と、ある過去について

人間関係の噛み合わない、ズレを描くのが上手だなあと。 自分も共感できる部分、不安になる部分が多かった。
- 傲慢と善良

婚活のリアルはわかるけど ひたすらに長い 分量4割カットできる 単純に女性像がうじうじと好みでなく 男が元カノに未練たらたら羽賀研二なので 主観と噛み合わなかっただけだと言っておく。 "ピンとこない"は自分につけた値段は名言 ピンの"p"の時点で動かない男女の理想という蜃気楼を追い続ける話
- きのうの影踏み

いい感じに怖かった。どれも日常にあるあるの不気味さでゾワっとした。
- 鍵のない夢を見る

最後の育児ノイローゼの話はもうわかりすぎてえぐかった…もう10年以上も前のことやのに鮮明に覚えてるし、その時の孤独も焦りも不安も恐怖の感情すらも記憶しすぎてて、読んでて辛くなった。
- 傲慢と善良

「真実」を読むたび毎回「しんじつ」と読んでしまう僕の脳みそが邪魔でした
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普段本を読まない僕が500ページもの小説を読み切れただけでもおもしろいことが伝わるのではないか。 しかもどこまで読んでいるか実感のない電子書籍で。 最初のサスペンス的展開がなければここまで読みきれなかった。 それだけ最初の引き込みがうまかったし、「なぜ?」という先を知りたいモチベーションって大事なんだなと思い知らされた。 肝心の本編もものすごくきめ細やかなあるあると、男性の僕では知り得ない女性の悩みに「そうなんだ」と高解像度で学ばされる部分も大いにあった。 そして辻村深月の誰も死んでないのにサスペンス味を感じる文章がクセになる。 ファンになりました。 余談ですが、「真実」を読むたび毎回「しんじつ」と読んでしまう僕の脳みそが邪魔でした。
- クローバーナイト = Clover knight

家族って面白いし、難しいし、幸せ
子育てについて。 結構すぐ読み切ってしまった。 お受験戦争、保活、発達、ママ友。 きっと子供達が小さいからこそぶつかる問題が多いんだろうけど。 全編通し思うのは、裕くんがとても良いパパであり旦那さんだなと。 あくまで第一優先は家族で、子供の味方で何よりママの味方であるところが何よりもカッコよく見えた。 最後の章の発達に関しては泣けた。 おばあちゃんの気持ちもわかるし、きっと色んな人たちが多かれ少なかれ経験するんだろうなと思う。 そこで義母だからって怯まずにきちんと言葉を伝えられる人が旦那さんでとっても羨ましい。